【3月15日 AFP】米原子力規制委員会(Nuclear Regulatory CommissionNRC)は15日、東京電力の福島第1原発から漏れた放射性物質が8000キロ以上離れた米西海岸に到達する可能性はあるが、最悪のシナリオの場合でも深刻な健康被害を及ぼすほどのレベルにはならないとの見解を示した。

 米カリフォルニア(California)州公衆衛生省は現在、福島第1原発の爆発事故で漏れた放射能の推移を注意深く監視している。同省は、原子力事故時の対策を立案する「核非常事態対応プログラム(Nuclear Emergency Response Program)」チームが待機中であることも明らかにしている。

 NRCはハワイ(Hawaii)におけるリスクも極めて低いとの見解を示した。NRCは放射能の米本土への具体的な予想到達日数や予想レベルについてはコメントを避けたが、一部の専門家は高速のジェット気流の影響で(放射能が)36時間以内に北米に到着する可能性があると指摘している。(c)AFP/Michael Thurston